研修日記

研修日記

Dr. Hua-Ming Cheng(鄭華銘) ~海外からの研修~

みなさん、こんにちは。My name is Hua-Ming Cheng(鄭華銘), a seven-year attending radiologist from Chi-Mei medical center, Tainan, Taiwan. Between March and May 2018, I was given the chance to conduct a retrospective study comparing elderly patients who received either conventional transarterial chemoembolization(cTACE) and bead TACE at the Department of Diagnostic and Interventional Radiology of Nara medical university hospital.

 

I was deeply impressed by a scientific speech in the 65th annual meeting of the RSROC(2016) given by Dr. Tanaka talking about intra-arterial chemotherapy for advanced pancreatic cancer. That is the first time that I know Nara medical university hospital and understanding many experts in this hospital doing excellent research in intervention radiology.

 

I would like to thank Prof. Kichikawa for giving me the opportunity to visit his department. Although I traveled in Japan for several times, it is my first time to live in foreign country for such a long period of time doing research. Thankfully, all the radiologists, secretaries, radiology technician and nurses at this department were patient and polite with me, offering me help and explanations at all times. I want to especially thank Dr. Tanaka, Dr. Nishiofuku and Dr. Ichihashi. Dr. Tanaka invited me to join the intervention procedure and shared with me the experience of technique and theory in intervention treatment. Dr. Nishiofuku is not only an interventionist but also an excellent researcher. He showed me his animal laboratory and a variety of clinical skills patiently. Actually, he just won the prize of 2017 JVIR editor’s award for outstanding laboratory investigation! I want to thank Dr. Ichihashi. He helps me with all the daily life issues in Japan and treats me like his family. Dr. Ichihashi is outstanding and famous in vascular intervention.

 

In conclusion, in this visiting course, I not only learn intervention radiology but also Japanese culture. Thank you to all my friends in radiology department of Nara medical university hospital!

平成27年入局 北辻 航

みなさん、はじめまして。卒後6年目の北辻と申します。

 

私は後期研修開始から約3年間大学で研修後、現在は一般市中病院で放射線科医として日々の業務に従事しています。

 

 

私がこの分野を専攻するように決めたのは、カテーテル手技の種類の多さとそのレベルの高さに惹かれたからです。当科で行われている手技の内容としてはステント・ステントグラフト留置や膿瘍ドレナージ、生検、ラジオ波焼灼などの多岐に渡る手技が豊富に行われています。さらに、その症例数も多く、上級医の先生方も親切で丁寧に指導してもらえます。学会活動や、論文執筆などの学術的な活動についても活発であり、常に新しい情報を取り入れられるような環境が整備されています。

 

また、当科の方針として、質の高い画像診断を元に、IVRを含む適切な治療方針を提示することで患者さんにより良い治療を提供できる点も強みです。希望があれば、関連病院に勤務中でも大学での研修も受け入れられる体制があるため、大学での貴重な経験を積めるようになっています。百聞は一見にしかずで、興味のある学生さん、研修医の先生はぜひ見学にいらしてください。

平成29年入局 中井 貴大

平成29年4月入局の中井貴大と申します。

 

私は学生実習・前期研修の際に大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術に出会ったのがきっかけで放射線科を志すようになりました。当時、大動脈瘤の手術は大手術であるとの印象が強く、あまりの患者の負担の少なさに感激しました。入局の際は心臓血管外科等と最後まで悩みましたが、奈良医大放射線科は日本の画像下治療(IVR)の先駆者であり、今なお最前線にいるということや、若手を育てる風土が強く感じられたことなどから、最終的に入局を決めました。

 

IVRは新しい治療法であり、日々治療器械や技術の進歩がみられる新鮮な分野です。知識や技術の習得・updateは大変ではありますが、先輩方に支えていただきながら充実した研修生活を送っています。またIVRでは病変を直接見ることなく、放射線や超音波による画像をもとに治療を行うため、IVR医には画像診断能力が必須となってきます。画像診断に関しても、奈良医大には全国的に有名な先生方が多くおられ、日々指導していただける理想的な環境だと実感しています。

 

興味を持たれた方は是非一度見学に来てください。奈良医大放射線科は全国・世界中から同志を募集しています。

平成29年入局 米今 知佐

みなさん、はじめまして。平成29年に奈良医大放射線科に入局しました米今と申します。私は今、後期研修医2年目として充実した研修を過ごしています。

 

私は初期研修の時に放射線科をローテートした際、画像診断の面白さに夢中になり、放射線科研修が終了してすぐに入局を決めました。後期研修医として働き始めて感じるのは、奈良医大はCTやMRIの画像診断の他にIVRやエコー、胃透視など多くの分野で放射線科医が活躍しているため、幅広い分野の疾患を多方向から学ぶことができる充実した環境であるということです。私は特筆して勉強が得意な訳ではありませんが、あるひとつの疾患に対しさまざまなモダリティを通して自ら経験することで、より深く、自分の中で理解が得られていくことを研修しながら実感しています。

 

また、特に私にとって魅力的であったのは、そこで働く女性医師の姿です。ご家庭をもったり子育てをしながら、仕事では責任ある立場で働いておられる上級医が多く、その姿に強く憧れを抱きました。もちろん、そのためには日々の精進が必要であり、憧れているだけでは理想の医師にはなれません。しかし、目標となる先生方が身近にいるということは、モチベーションを持ち、向上心を持ち続ける上でとても良い環境であると考えます。

 

女性にとっても、男性にとっても(最近は“イクメン”先生もたくさんいます)やり甲斐のある診療科であると思います。興味を持たれた方は是非、奈良医大放射線科に来てみてください。

平成30年入局 脇田 佑哉

平成30年度に奈良医大放射線科に入局しました脇田佑哉と申します。私は社会人経験を経て鹿児島大学に編入したため、年齢も高く、学生結婚して妻子持ちという特殊な状況で初期研修に入りました。後期研修先を探すにあたり、専攻分野の内容の他に、他大学出身であること・高年齢であること・妻子持ちであること、という条件も加味しなければなりませんでした。

 

学生の頃より解剖は好きで、解剖と照らし合わせて画像を読影することに興味があったため、研修スケジュールの都合上1ヶ月のみではありましたが、奈良医大の放射線科で研修させていただきました。研修を通して、CTやMRIの画像診断以外にも、各種エコー検査も放射線科医が行い、IVRによる治療も積極的に行うなど、全ての画像検査に携わるための技術を習得することができ、なおかつ検査や治療の提案が可能となれる環境であり、いかに放射線科医の影響力が大きいかを知ることができました。

 

前述したように、奈良医大はIVRを積極的に行なっており、他大学からも多くの先生方が国内留学などの形で勉強に来られており、医局内の全ての先生方が優しく、気軽に声をかけて下さるため、他大学出身者でも居心地の悪さは全くありません。そして働きながら子育てされている男性医師も多く、業務に関する情報だけでなく、子育てに関する情報も教えていただける、パパさん医師にも理解ある環境です。

 

以上の点から、私は奈良医大の放射線科への入局を決意しました。現在私は、1つの画像に含まれる複雑で大量な情報を紐解き、診断へと結びつけることの難しさと奥深さを実感しながら、日々楽しく勉強しながら読影を重ねています。私のように複雑な条件をもつ学生さんや研修医の先生はなかなかいないと思いますが、どういう環境か知りたい方や放射線科に興味がある方はぜひ一度見学にお越しください。